フォルスターニシ

フォルスターニシ

・インド・アルナーチャル・プラデーシュ州ロースバンジリ産

・中国チベット自治区ニンティ市メンリン

 

フォルスターニシは⬆️の2産地から入っており、この2産地を別種だと述べていた方もいらっしゃいましたが、全くの同種です。チベット・メンリンはアルナーチャル・プラデーシュ州の一部として支配されているので、実際、インドなのか中国なのか良くわからないが、日本で言う北方領土みたいな感じなのであろうかと思います。

フォルスターニシの「ニシ」はアルナーチャル・プラデーシュ州のニシ族から付けられており、クワガタの名前は民族から名付けられることも多いです。

他にもアルナーチャル・プラデーシュ州の民族名がクワガタに名付けられています。

ローバ族➡️ローバオオクワガタ

モンパ族➡️モンパオオクワガタ

アパタニ族➡️アパタニセスジ

 

当方、フォルスターニシは初入荷当初から飼育しており200個体以上羽化させてきました。

フォルスターニシはフォルスターの中で唯一顎の形状バリエーションが3タイプあり、個体差が出るので非常に面白い種です。

緩やかに湾曲して顎が太く短くなってしまうタイプ

このタイプは根元の上部基部突起が鋭くはでますが、やや小さくなってしまいます。

カワラ菌糸や高添加の餌で羽化させるとこのタイプが出やすいですが、マットでもランダムでポツリと羽化してくることがあります。

 

顎がロングストレートになるタイプ

このタイプの顎は基部の上部突起が長く発達し体長も稼げます。

 

顎先がカクっと内側に曲がるタイプ

このタイプの顎はまだ数個体しか羽化してませんが、キヨタミのような顎先をしており、ごく稀にしか羽化してきてません。

基部の上部突起もやや発達しない傾向にあります。

 

ちなみに同じ♀️から、ロースバンジリ、メンリン共にこの3タイプが羽化してきてるので、産地変異でも別種でもなく個体差だと思います。

 

また、ニシはレッドボディーが特徴ではありますが、体色で見極めてはいけません。

ニシでも黒っぽい個体が存在しますし、♀️においてはご存じの方も多いと思いますが黒と赤の2タイプがいます。

♂️も黒と赤の2タイプがいてもおかしくはないのでは?と私は思っておりましたが、数をやっていると、やはりこのような♂️も羽化してきます。

 

ニシの形状の特徴

ニシと他の二種との完全なる違いは基部の細く長く頭部に向かって伸びる上部突起と内歯上部に小歯が現れずスッキリしていることです。

基部の上部突起が発達する

左がニシで右がキヨタミ

ニシは内歯から先端に向かって小歯が出ることが少なく、キヨタミは内歯から顎先に向かって小さな小歯が出る個体が多く見られますが、キヨタミでも内歯から先端にかけて小歯が出ない個体もいます。

ニシを入手する際はここもポイントとしてチェックしなければなりません。

この特徴も70㎜を越えないと判別しづらいと思いますので、初めて購入される方は70㎜以上の個体をお勧めします。

もし、この二種が交雑してしまうと両方の特徴が出た中間の個体が出てきてしまうので、見分けるのがかなり厄介です。

しっかりと形状で見極められる知識をつけましょう。

 

※ニシの♀️について

ニシのみ♀️が赤くなるので、♀️の赤い個体ならニシで間違いないのですが、マットで飼育すると黒と赤が半々~黒が殆どで羽化してきていて、友人がブナカワラやウッディ用のブナオオヒラタケで羽化させた♀️は殆ど赤で羽化してきてるので血統もおおいに関係あるかと思いますが、餌のpHで何か違いが出てくるのか?謎な所です。

友人が過去にWild直系のニシをブナオオヒラとブナカワラで3血統で100頭を飼育し、60頭程の♀️が羽化しまして、どの血統からも赤い♀️が殆どで黒♀️は各血統で1~2♀️のみでしたが、その3血統を私がマットで飼育し羽化させると、各血統で半分以上の♀️が黒くなってしまいました。

(たまたまかもしれません。)

近年フタマタはマット飼育が主流になってきているのもあるのか?赤い♀️を見る機会が減ってきています。

フォルスターニシだけでなく、フォルスター各種を入手する際は、近年フォルスターの交雑個体もしばしば見かけますので、フォルスターを熟知している業者様やブリーダーからの購入をお勧めします。

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